やっと目感度、分かりました。

2022年1月20日木曜 一俊丸。
前の週の土曜、鳥澤さんと釣行、鳥澤さんは9枚、僕は6枚止まり。この時期は難しいとはいえ、貧果で情けない。更に前の週、いわゆる「タイム釣り」でそこそこ釣って、一俊丸HPにイラスト付きで載せてもらった。
今、主に手感度重視のステファーノ攻SP HHHを使用しているので手にアタリが出ない、故にタイム釣りで引っ掛けることになる。
前回釣行時に竿頭になった常連さんは「今日は素直でキタマクラ避けで長くオモリトントンからゼロテンでアタリ出ました」と。
いや、僕も鳥澤さんもゼロテンでほぼアタリ無しだったのに…何が違うのか。
そもそも、タイム釣りは楽しくない。
アタリを取って掛けたいのだ。
元々、宙の釣りが好きでSHIMANOの硬い竿を選び、ゼロテンはやや苦手…いわゆる前アタリでなんとかゼロテンでアタリを出してきた。
しかし厳寒時期のみカワハギ釣行が可能なここ数年、型は別として枚数は伸びず。
正月明けにDaiwaテスターでもある村越正海プロとご一緒した際、有名なスピニング竹竿で竿頭に…沖上がりで「穂先に出るフワっとしたPEがトップに擦れる程度の微妙な吸込みを取るんだよ。なんならメタルトップにも出ない位の微妙なヤツ」と仰っていた。
手感度でアタリ取れないならやっぱり「目感度」か…竹竿は無理だとしても目感度なら穂先の柔らかいDaiwaのメタルトップなんだよな。今、持っているメタルトップはメタリアMHHのみ。
(目感度か…メタリアMHHで出るのか分からないが今日の課題はそれに特化しよう)
YouTubeやwebページに「竿先が僅かに揺れる」となっている「手に出ない、カワハギがエサを吸った『アタリ』」とは…
この日、釣座は左舷2番。
仕掛けはミチイトと幹糸のサルカンにグリーンのクラゲ
ハリス止めから30cm上にピンクのホログラムシール
針はネオフック4号、ロングハリス10cm3本
オモリは丸型の鉛
朝イチ、1投目はツルテンで戻ってきた。
活性高いのか…
投入した仕掛けが流れる気がして中オモリ1号を追加。
しばらくトントンからタルマセでやるもツルテン
数投後、オモリ着底のままタタキを入れてゆーっくりタルマセると「カツカツ」とアタリ
ゆっくり合わせるとドンドンと乗った。
25cmクラスが顔を見せた。
幸先良い。
同じ釣り方で再度…カツカツ…同じだ。
25cmクラス、連チャン。今日はこれか。
あるあるだけど、このあとが続かない…。
(目感度、取ってみるか)
ちょっとだけ斜めから穂先を見れるように姿勢を。
船が揺れるのに合わせて穂先も揺れる。
(僅かに揺れる、押さえ込むとはどんなヤツなんだろ?)
とにかくオモリ着底、オモリトントン、タタキ、タルマセ…集中して穂先を注視を繰り返す。
そして、船の揺れのリズムとは違う(スッ)という1cm位の沈み…(一応聞き合わせすっか)
ドドドドンドン!
え?いる!マジか!
これだったのか!
良型が上がってきた。
このあとも同じパターンで数を伸ばす。
ゼロテンよりややマイナス、PEもピンと張らないのに目感度でしか出ないアタリ、面白い。
ステファーノ攻SP HHHの釣りとは全く違う概念なんだなぁ
一俊丸の上手い常連さんが極鋭シリーズで厳寒期に数を伸ばしていたのはコレだったのか。
昼過ぎ。風が強く吹いたのでこの目感度釣法は出来なくなった。
潮自体は動いているようなのでピラピラ集器を2枚付けて、潮を切るようにサクッサクッと揺らしてゆっくり弛ませると(キーンキーン)とカワハギ独特の気配。更に送り込んで聞き合わせるとドンドンと乗る。
この釣り方で4枚追加。
都合、14枚。
タイム釣りだけに頼らず、微妙な目感度釣りと集器の釣りで納得の釣果。
沖上がりに船長から「今日の張らない釣り方がドンピシャだったね」とのお言葉。
数年ぶりにやりたいことが全てストライクという気持ちいい釣行になった。

乾 雅人 テレビの仕事、食の事、趣味の事。

有限会社FOLCOM.代表取締役 テレビ演出家のアレコレ。

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