半年待ちの鰻。

年末ですね。
ドタバタして来ますね。

さて、今年の夏
エレキコミック やついいちろうさんプロデュースの「YATSUI FESTIVAL!2016」のオープニングでSASUKEの宣伝をさせていただきました
その打ち合わせということで
「池袋で鰻を食べましょうよ」と
やついさんに連れて行っていただいたのが
池袋 「かぶと」
食べログ4.49!
予約半年待ちの名店です。

やついさん、ゲッターズ飯田さんとご一緒だったこともあり
養殖うなぎと四万十川産の天然うなぎの
食べ比べができました。
初回のお客さんは養殖うなぎのコースになるそうです。
別に「贔屓してる」わけではなく
「まずは養殖うなぎを他店と違う食べ方をしてもらって、こんなに美味いんだと知ってもらいたい」というご主人のアプローチ。

あまりにも美味しくて衝撃をうけたので
帰りに予約を入れると
「12月27日なら…」
半年待ち決定。

昨夜、行ってきました。
鰻の頭の塩焼きです。
心臓です。
動いてます。
天然の鰻の心臓は捌いたあと丸一日以上動いているんだそうです。
ヒレ
天然の鰻のヒレと肝です。

あの…養殖の鰻もお客さんが来てから捌いて
丁寧に串に巻き、焼いているので
びっくりするくらい美味しいのです。

ただ、天然の鰻は
「香りが全く違う」のです。
天然の鰻は「鮎」の香りです。
脂も質の良いサラサラとした肉汁になります。
全ては食べている餌の「香り」です。
綺麗な川には綺麗な藻が川底の石に付き
その藻を食べる鮎の香りを決めます。
藻を食べる川虫を捕食する魚も結局、藻の香りが決めるのです。
豊かな山に降った雨水が地下水になり
川となり
ミネラルを含んだ川水が藻やプランクトンを育て、川に棲む生き物の味と香りを決めるのです。
白焼。
まずはなんにも付けずに食べます。
鰻ってこういう味の魚だったのか、と発見します。
最後に蒲焼。
右手ふたつが養殖
左手が天然の鰻。
昨日は大きな鰻でした。
蒲焼はご飯といただきます。
もちろん大盛でいただきました。

お店の皆さんはお客さんを名前で呼びます。
「乾さんからお出しします!」てな具合に。
全ての料理の説明をご主人が丁寧に説明してくれます。
常連が通う、カウンターの小さな炉端焼き屋さんみたいな店構えなのに
この店に流れている空気はある種の緊張感がありつつ
「美味いものを食うぞ」というお客さん同士の温かい一体感があります。

面白いなぁ

また来年、予約がとれることを祈って。

乾 雅人 テレビの仕事、食の事、趣味の事。

有限会社FOLCOM.代表取締役 テレビ演出家のアレコレ。

0コメント

  • 1000 / 1000