爆釣21尾、32.4cmの化け物浮上

日曜に鳥澤さんと行ったばかりなのに水曜釣行 笑
一俊丸に到着すると堂満船長が「今日は魚の割り当て良いよ(お客さん少ないの意)」と。
日曜日、一俊丸はアコウダイが爆釣。定休日を挟んでお客さんが押し寄せている。

さて、5:45 座席くじ引き…え?カワハギは2人だけなのか…それは確かに『割り当て』いいわ 笑

クルマに戻って準備開始。いつものメタリアMHH、使わないけど緊急用としてステファーノCI4+M180の2本を持って船へ。

別のお客さんが右舷のミヨシ(先端)
北風から東風予報なので、きっと左舷が良いハズと目論んで僕は左舷の胴の間(真ん中)に。
すると堂満船長がやってきて
「乾さん、悪いけど右の胴の間、操舵室の横でやってもらえる?
乾さんが左舷に座っちゃうと糸が俺んとこから見えないから」と。
なるほど、船長は操舵席から潮で流れる釣り人のライン見て、船を前に出したり後退したりする。操舵席は右舷側なのでその位置の客の糸が一番見易いのだ。
目論見は外れたけど、まぁ、2人しか居ないのだから潮下とかあまり関係ないか…
荷物を移動して準備開始。
仕掛けはオーソドックスな幹糸に針は上からがまかつ競技AT4号ロングハリス、
真ん中にネオフック4号ロングハリス、
下はネオフックケイムラ4号6cmハリス。
基本、目感度重視のタタキたるませ釣りなので下の針はオモリと共に底に着いて、
たるんでいくと幹糸が潮に流れて斜めに…上と真ん中のハリスが底へ向かってフワフワと落ちていく状態をイメージしている。
なので、上と真ん中はロングハリスで。
ノーマルの6〜7cmだと短くて…フワフワとアサリが漂う感じを演出できないんじゃないかと想像。
丸い夜光オモリ25号、オモリと同じスナップサルカンに点滅ライト白も装着。
朝イチは中オモリ無しで。
点滅ライト以外は至ってシンプルな仕掛け。


沖に出ると…北風の強風、いやこれはもう暴風だ。マジか…波っ気はそれほどでもないが海面に吹いた風で波飛沫がバシャバシャと顔に掛かるほど。これ、目感度以前にそもそも釣りになるんかいな?

「はいどうぞ、26m」のアナウンス。

投入…着底…ん?ありゃ?リールに巻いた糸が全部出てしまって、空っぽ…芯の部分の結び目が…スプールに糸が残ってない!やらかした!
昨夜、準備の為にPEラインを20m程カットした。何十回も投入・回収を繰り返したラインの部分が高切れしないようにと…
それ以前に根掛かり時に切れたり、海水で傷んだ使用部分をカットしたりした結果、ホントに26mギリギリしかリールに残っていなかったのだ。弛ませ釣りどころか、26m以上の水深だと宙釣りになってしまう (涙)コレはダメだ。
ただ、朝イチのタイミング、ステファーノCI4+M180に付けているリールをメタリアに付け直して、この暴風の船上でPEをガイドに通す(感度追求の為、リーダー無しでサルカンに結んでます)なんて、とても面倒だわ。

(仕方ない、仕掛けだけ付け直してステファーノでやるか…)
4年ほど前に購入、その柔らかさ故、アワセからハリスまでの伝達が遅のか、25m以上の水深だとアタリが出てもアワセが効かない。
これまで散々な目に遭ってきた。何回か使用したが、まだこの竿で1尾も釣ったことがないのだ。
(この後、最初の移動タイミングでメタリアにリール付け直すか…それまでステファーノで時間潰すしかない。参ったなぁ…)

そうこうしているウチにもう1人のお客さん(一俊丸初乗船の70歳位、腰越をベースに船釣りをしているがカワハギ釣り自体はあまりやったことがないらしい)が1尾目を釣った。
幹糸上にグリーンのタコベイト装着、ゆーっくり竿を上下して、かなり長めのゼロテン?ステイで釣る方法らしい。
後で分かったがカワハギ専用ロッドではなくライトタックルの汎用竿との事。この時期の手にアタリが出ないはずのカワハギ、朝イチに釣り上げたのは立派。

ステファーノCI4+M180とリールセットに仕掛けをそのまま付け替えて再度、気を取り直しの一投目。
着底。大荒れの暴風が当たった穂先からボボボボボボボボボボ…と激しい振動が手元まで伝わってくる。こりゃ手感度の小さいアタリは出ないな。全部が振動だもの。

オモリを海底でトントンするも、穂先から穂持ちが柔らかく曲がるのでトントンというよりトーントーントーンと間が抜けた感じになってしまう。
できるだけ早い動きになるよう細かく上下させる。
(風で目感度はどうなんだろな?この前の無風時はちゃんと出てた。アワセても釣れなかったけど……)
オモリトーントーンをしばらく続けてストップ、ゼロテンからゆっくりタルマセていく…
繰り返す…アタリ無し、回収…ツルテン。
ヤバイな…風で揺れて目感度アタリが出ずにヤラレてるのか。
数投目。
するとボボボボと細かく揺れる穂先が…フワフワ…ん?風の振動とは違う揺れ…触った?吸い込んだ?……フワ…
ビシっと強めに、メタリアの時の3倍くらいのアワセを入れ、高速で巻き合わせも追加。
なんか魚が乗ってるな…え?カワハギだー!
ステファーノCI4+M180初カワハギだー!
購入後、苦節4年。こんな最悪なコンディションで!ありがとーーー!

いや、それよりも目感度出てるじゃん。
暴風でもしっかり穂先に出てる、マジか。

柔らかい竿だとタタキも「ふにゃふにゃ」しそうだけど中オモリ付けてやってみっか?
1号の鉛をミチイトとの連結直下、上のハリス止めからは40cmくらいか?

26m下のハリスが揺れるように、できるだけ激しくタタキを入れて、ストップ…オモリトーントーン、タタキ、ストップ…ゆるめる…
穂先だけが…コンッ…あ、これ?
鬼アワセを入れるとゴンゴンとカワハギの乗った手応え。
(イケるわ、今日イケる)
その後もボボボボと細かく振動する穂先に違和感みたいな、手には感じない、ホンの小さな「何か」に鬼アワセを入れながら連チャンで釣る。

移動、ちょっと潮が速くなった気がして中オモリを2号にしたり、アタリが出なくなったので中オモリを外したり…それが全部ドンピシャでハマって途切れることなく釣れて来る。
オモリトントンしてる最中にドンドン!と勝手にカワハギが掛かったり…トントンの間隔が柔らかいせいで向こうから針掛りしてしまうのか…プロの動画で見る「勝手に掛かっちゃう」ヤツを初体験できた。

9時半頃、手感度アタリも目感度アタリもない「違和感」でアワセたら重い…巻いていてもなかなか上がって来ない。
リールのスプールが滑っている。なーんだ、ドラグゆる過ぎか…それにしても硬い竿を使って巻き上げている時の「ガンガンッ」という「バレちゃうかも?」という感覚が全くない。柔らかい竿で掛けるとこんなに安心できるものなのか。
「タモ要る?デカイんじゃない?」と操舵室から船長が出てきた。
「いや、ドラグゆる過ぎだと思いますわ」と答えるとカワハギが上がってきた。
まあまあのサイズ、27cmくらいか
「おー、でも良型じゃない」と船長がタモ入れしてくれた。

出港前、船長が「乾さんの今日の目標は15枚ね」とハッパをかけてくれたが、この分なら15尾はいけるペースだ。
魚の活性は高いらしく、風が無ければもっと細かい、穂先が震えるようなアタリも取れて、掛けられたんじゃないかと思う。

10時半過ぎ。相変わらず立っているだけであおられるほどの暴風、目感度だけに出るアタリがめちゃくちゃ取りにくい状況が続いているが
フワフワ…フワフワ…フワフワ…
あれ?ずっと穂先がなんとなく揺れてるな…キタマクラかな?と思い、仕掛けを置き換えようと竿を上げると「ゴンッ!」という根掛かりに似た強い衝撃。
あ、これ!デカイヤツだ。この前、水面でバラしたヤツに匹敵する衝撃。
丁寧に巻き上げ開始。ドラグの調整もバッチリだ。
いや、それにしてもめちゃくちゃヤリトリが楽だな。
一応、ドンドンというカワハギ特有の暴れ方は感じるんだけど、急な引きを竿全体が吸収してくれて安心この上無い。
ゆるゆる上がってきた…うわうわヤバい、
これはデカイわ。
タモ入れ無しで抜き上げる。
「こりゃ、イッただろ、余裕で尺オーバーだ」と船長が操舵室の窓を開けて興奮している。
僕「行ってます?」
船長「ちょっとこっちに魚もらえる?後でちゃんと計るけど一応見てみよう」と。
操舵室の窓からカワハギを渡し、数十秒後
「全然余裕で超えてるわ、おめでとう」
去年の1月5日に初の30cmピッタリのカワハギを釣って…なんと2年連続で夢の尺オーバー、嬉しいなぁ!

もし、昨日、リールの糸を切っていなければ
硬いメタリアで当然やっていて
この大きなカワハギが掛かったとしても、また前々回のようにバラしていたかも。
ステファーノを使うことなく「使えない柔らかい竿」のレッテルはそのままだったかも。
硬い竿では誘いが早過ぎて、間合いに違和感を感じて食わなかったかも。
暴風でもステファーノMの穂先に、しっかり目感度アタリが出ることも知らず…に終わったかも。

「釣りの神様」って居る。間違いなく居る。
『今日は絶対にステファーノM180を使う日だよ』
昨日の準備からお告げが始まっていたのかもしれない。

そして昼前にはノルマ15枚を達成した。
風は強いままだし、違う釣り方も試そうと思い、ピラピラ集寄を装着。
YouTubeで見た「ちょい投げ・揺らし・ゆっくりと張る」という、いわゆる集寄のセオリー「揺らしからタルマセ」ではなく
「揺らしから張る」という「集寄を使ったゼロテンぽい釣り方」をやってみる。
ちょい投げ、着底したら揺らして、竿先上げてカーブフォール、着底したら揺らして…ゆーっくり張る
アタリやカワハギが乗った重みが無ければまた揺らして、張るを繰り返す。
すると…フルフル…という、これまた細かい目感度アタリ。
アワセるとカワハギが乗っている。集寄でも目感度アタリがあるのを初めて知った。
他にも目感度に出ず、揺らしてる最中にゴン!と乗っていたり、セオリー通りの「揺らしてタルマセる」時にドンドンと暴れて掛かったり…なんと連チャン含めてあっという間に4尾を追加。

コレ、20尾行っちゃうかもなとここら辺りで欲が出る。

集寄で釣れなくなったなと、元の中オモリにしたら釣れたり…なんだか今日はやることなすこと良い方向に向かっている。
こんな日があるからやめられないんだ。
これが「カワハギ地獄」だわな。

13時頃までに21尾を達成。
そこからは他魚がポツポツ、アタリは手にも出るトントン!ブルブルというトラギスのヤツが増えた。
更に、風が無くなったタイミングからはプルッとかコンコンという手に出るアタリにアワセても今度は外道も何も乗らなくなった。
これで…25mより深い場所での普通の手感度アタリではやっぱりアワセが遅れてるんだと確信が持てた。
深場では手元に出る前に、カワハギが吸い込んだだけの目感度アタリでアワセてこそのステファーノCI4+M180ということか。

「それでは片付けていきましょう」の帰港アナウンス。
船長が写真を撮りに来て尺超えカワハギを計測すると32.4cm
「化け物だよ、コイツ」船長が笑って言った。
僕「この前バラしたヤツ、取り返してやりましたわ」というと
船長「いや、アレよりデカイと思うよ」

船長「13時過ぎからは中オモリ外した方が良かったかもよ。エサ獲ってたけど、しっかりカワハギのアタリ出てなかったでしょ?きっと中オモリでタルめないで普通にゼロテンの方がアタリ出たと思う」とアドバイスをくれた。

いや、カワハギ釣り、深いなぁ。

釣果速報 | 釣船 湘南 茅ヶ崎 一俊丸

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乾 雅人 テレビの仕事、食の事、趣味の事。

有限会社FOLCOM.代表取締役 テレビ演出家のアレコレ。

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