何かを嫌がっている…らしい

月曜、北風が強い。
この前の爆釣に気を良くして、全く使っていないステファーノCi4 M180も今日は途中で使用してみようと持参。
目感度の釣りなら先端が軟調のコレを試さない手は無い。購入時の釣行でアワセが全く効かず、惨敗したが「軟調の竿は巻き合わせを入れると良い」と有名な方が言っていたので、それで回避できるのか…
釣座は前回と同じ左舷ミヨシ。潮がどちら向きなのか次第だけど、条件は揃った。
朝イチ、まずはメタリアMHHに前回と同じ仕掛け。唯一違うのはオモリは白でケミホタルを埋め込みタイプ。前回は黒っぽい丸型タイプの目立たないヤツだったが、果たしてどう出るか…
仕掛け投入。船下にオモリが流されていく。
潮上か…「顔見たよ」と船長のアナウンス。
右舷側は沈黙。
潮下の左舷トモに2人連れのベテランがいる。
左舷のミヨシに客は居ない。
その後もトモのお客さん、右舷も含め、潮下のみにカワハギが上がってくる。
僕の隣にはスピニング竿とベイト竿の船カワハギ初挑戦(あとで分かったが手漕ぎボートカワハギ経験アリ)のお客さん。
仕掛け回収するとツルテン。
(居ることは居るんだ)
掛けられてないだけか…叩いてタルマセを繰り返すがツルテンで戻ってくる。
穂先には目感度のアタリさえ、無い。
おかしいな…
仕掛けの動きを強くしてみるために中オモリを1号から2号に変えて投入。叩いてタルマセてみる
(…ふわ…ん?)
聞き合わせるとガンガン!と乗った。
えーっ!こんな渋いの!こんなに微妙なの?見逃すくらいの穂先の微妙な動きだわ。
潮が結構早いのか船下に仕掛けが潜り込んで釣り難い、
並びのトモのお客さんは叩きタルマセを得意としているらしくピラピラ集器を装着することにしたらしい。それにしても反応が無いのにツルテンになることが多い…どんな風にエサを食べているんだろう。
針は小さめのネオフック、ホントに時々目感度に出ていると思われる極々小さなアタリも掛けられないのでスピードに変えたりするが乗ってこない。
針先をチェックしても問題無い。
なのに逆側のトモのお客さんにはポツポツ釣れている。
朝から悩んでしまう。

場所移動しては時々釣れて来るヤツはずーっと微妙なアタリばかり。
なかなか釣れないのに穂先を注視し続けるのも消耗する 笑
(モゾ…)というおかしな穂先の動きで空合わせするとドンドン…いやはや難しいにも程がある。船長がそれを見て「よく掛けたね。もう違和感のレベルのアタリを掛けにいく感じね」とアナウンスで褒めてくれたが、こんな拾い釣りは疲れが溜まる。
右舷後方トモの人は相変わらずポツポツ釣れているらしい。「顔見たよ、もう一枚」というアナウンスは全て右舷だ。
10時半過ぎ、稲村ヶ崎に大移動。
ワッペンが混じるけどアタリは出すよとの事だが、ここも難しくなっていた。
良型がいるらしく、またしても右舷後方のお客さんには連チャンで良型が…
おまけに更に潮が効いて船下に仕掛けが潜り込んでタルマセているのにあっという間に仕掛けが張る。送り込んだり、大きくオモリを置き直して凌ぐが、効率が悪い。

ステファーノCi4 M180を取り出して仕掛けをセット。
穂先の柔らかさは抜群で、目感度もメタリアよりはっきり出ている。
しかし、合わせても乗らない…巻き合わせしても乗らない…穂先だけじゃなく穂持ち部分まで柔らかいM180は竿が曲がった瞬間に「タイムラグ」が生まれるらしい。
瞬間的にビシっとめちゃくちゃ強く合わせて同時にリールゴリ巻き開始とか…ちょっと強引過ぎで想像出来ない。
やはり、穂先だけが柔軟で穂持ちが硬いDaiwaメタルトップの極鋭1345ボトム辺りが僕の釣りには理想なのだろうか。
1455のF1だとメタリアMHHと変わらないような気がするので…次のシーズンまでに極鋭ボトムは購入した方がいいと思った。

昼前、穂先にトンという目感度アタリ。
合わせるとドカーンと重みが…デカい!
メタリアMHHの硬い竿が満月のように大きくしなる。ヤバいな、完全に尺超えだわ。
ドラグを締めていたんだっけ?
マズイ…もうゆっくり巻くしか手は無いか…
海面に姿を現したカワハギ、めちゃくちゃデカい…右に泳いだ!と思ったら外れ…バラしたーーー!うひゃーーー!
操舵室を見ると船長が大きく手を広げて(めちゃくちゃデカかった!)と苦笑している。
まぁ、ゆーっくり巻いたし、他にできることも無かったバラしはしょげても仕方ない。
それにしてもこんなに曲がるのかとびっくりしたわ 笑
硬い分、反発も大きくなるからバラシはやむを得ないな。

午後に入って、他のお客さんは釣れているのにエサも取られなくなる。
船長が「乾さん、なんかを嫌がってるね」と。
タコベイト、キラキラシール、オモリに付けたフワフワスカート、全部外してみたら餌を取るようになった。
どれだったのか分からないが、一番目立つハリス間に付けたキラキラシール(金)のせいではないかな、と。

結局、中オモリのガンダマ以外、何も付けないシンプル仕掛けで終了までの間に2尾追加して終わり…

エサのアサリもちょうど無くなったから、途中のキラキラシール付けるまでエサはずーっと取られていたことは間違いない。
エサ取りも含めて、活発だった筈なのにアタリを出せず、掛けられなかった。


終わってみれば右舷トモのお客さんが16尾
その横が2位、左舷のトモが3位なので潮が早くても活発にエサを取りにくる潮下が当たり席、左舷ミヨシの僕は終始スレたカワハギがたまに追っかけてくるような状況だったのかも知れない。

乾 雅人 テレビの仕事、食の事、趣味の事。

有限会社FOLCOM.代表取締役 テレビ演出家のアレコレ。

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